レコードのサイズによる違いとは?買取相場や保管方法もあわせて紹介

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レコードにはさまざまなサイズがあり、それぞれ収録時間や用途が異なります。また、ジャケットの仕様や保存状態によっても価値が大きく変わるため、レコードの特性を正しく理解することが大切です。本記事では、代表的なレコードサイズの違いや買取相場の傾向、さらに長期保管のポイントについてわかりやすく解説していきます。

レコードサイズの違い

レコードサイズの違い

7インチレコード

直径約17cmと最もコンパクトなサイズで、片面の収録時間は4分から5分程度です。シングル盤として広く利用され、手に取りやすいサイズ感と高いコレクション性から、レコード初心者にも人気があります。

10インチレコード

直径約25cmで、1950年代ごろまでは主流だったサイズです。現在はほとんど生産されておらず、復刻盤や限定盤としてごく一部で流通するのみです。製造数が少ないため、コレクターの間では希少価値の高いアイテムとして人気があります。

12インチレコード

最も一般的なサイズで、「LPレコード」として広く知られているものです。現在の新作レコードも多くがこの12インチで発売されています。直径約30cmの盤面には長時間の音溝を刻むことができ、両面で最大40分ほどの収録が可能なため、主にアルバム作品に使われています。

ジャケットサイズの違いと役割

ジャケットサイズの違いと役割

レコードジャケットの種類

レコードのジャケットには主に「A式」と「E式」の2つの形式があります。

A式ジャケット

厚手のボール紙に印刷紙を貼り付けて仕上げたもので、アメリカ式とも呼ばれます。重厚で高級感がある反面、製作コストが高いため流通量は限られます。

E式ジャケット

印刷された紙を折って成形するヨーロッパ式のジャケットです。軽量かつコスト効率に優れているため、現代のレコード製作では主流となっています。

ジャケットの役割

レコード盤の保護

レコードは塩化ビニール製で非常に繊細です。ホコリや傷、衝撃から守るために、ジャケットは重要な保護役を担っています。

作品イメージの伝達

ジャケットは、アーティストの世界観や作品の雰囲気を視覚的に表現する手段でもあります。CDに比べて大きなサイズだからこそ、デザイン性が際立ち、飾って楽しむこともできます。

付属品の収納スペース

レコードには、歌詞カードやライナーノーツ、ポスターなどが同梱されることがあります。これらの付属品は、音源配信では味わえないレコード特有の魅力であり、コレクションの価値を高める重要な要素です。ジャケットには、これらのアイテムを傷付けないよう保管し収納する役割もあります。

レコードの買取相場

レコードの買取相場

一般的なLPレコードの買取相場は、1枚あたり500円から600円程度ですが、実際の査定金額はアーティストの人気や流通枚数、復刻盤の有無、盤の状態によって大きく変わってきます。

査定金額が高いジャンルは、ジャズやロックです。 これらのジャンルは、古市場で人気の高いため、他のジャンルと比べて高額査定されやすい傾向があります。
ジャズのジャンルでは、Bill EvansのWaltz For Debbyや、John ColtraneのBlue Trainなどは、査定金額が6万円ほどとかなり高値で売買されています。また、ロックのジャンルでは、The BeatlesのA Hard Day’s Nightや、Jimi HendrixのAxis: Bold As Love、The WhoのExciting The Whoは中古市場でも高値で取引されています。中でも、The BeatlesのA Hard Day’s Nightの初回半掛け帯付き、赤盤は、20万円程度とかなり高値がつきます。

このように、レコードは、CDとは全く異なる市場を形成していますので、手元のレコードの価値を見極めるためには、実績のある買取専門業者に相談することをおすすめします。

高値買取されるレコードの特徴

高値買取されるレコードの特徴

レコードの査定額は、定価に関係なくさまざまな要因で大きく変動します。買取を断られるものがある一方で、数十万円の値がつくことも珍しくありません。ここでは、高く評価されやすいレコードの特徴を紹介します。

状態の良さと付属品の有無

盤面やジャケットの状態が良好であれば、査定額はアップしやすくなります。特に日本盤では帯や歌詞カード、ポスターなどの付属品が揃っていると、コレクター需要が高まり、高額買取につながりやすくなります。

アーティストの人気と希少性

知名度の高いアーティストの作品は安定した需要がありますので、高値がつきやすい傾向にあります。The BeatlesやThe Rolling Stonesのような海外アーティストはもちろん、山下達郎や荒井由実、大瀧詠一といった日本のシティポップも海外人気の高まりを背景に評価が上がっています。

海外盤

洋楽レコードでは、英国、米国のオリジナルプレス盤が特に人気です。マスターテープに近い音質で楽しむことのできるといわれているオリジナル盤は、同一アルバムでも通常盤より高値がつく傾向があります。

初回盤・限定盤・プロモーション盤

初回プレスや限定盤は生産数が少ないため、通常盤と比べ高値で取引されています。また、関係者のみに配布されたプロモーション盤は、さらに市場に出回る数が限られているので、買取価格も高くなる傾向がみられます。

レコードの保管方法

レコードの保管方法

レコードを長く楽しむには、適切な保管が欠かせません。レコードはCDと比べ傷みやすいため、誤った保存方法は音質劣化や盤の変形を招いてしまうからです。こちらでは、大切なレコードを守るために必要な5つのポイントをご紹介します。

収納する際は立てる

レコードを保管するときには、平置きしてはいけません。平置きにし重ねて保管していると、その重みで盤が歪むおそれがあります。必ず立てて収納することを心掛けつつ、隙間がある場合には、斜めにならないようにブックエンドなどを活用し保管しましょう。

湿気に注意しよう

日本は、非常に湿気の多いため、普通に保管していたとしても、放置してしまうと盤にカビが発生します。風通しの良い場所に保管しつつ、必要に応じて除湿剤を使用しましょう。

直射日光を避ける

レコードは、湿気だけでなく熱にも弱いといった特徴があります。直射日光などに当てっぱなしにしておくと、反りや曇りの原因になります。また、紫外線によるジャケットの色褪せなども考えられますので、日光が当たらず気温の変化が少ない場所で保管しましょう。

再生後は軽くメンテナンス

使用後のレコードには、指先の油脂や指紋、ホコリなどが付着しています。柔らかい布で優しく拭いてから収納することで、劣化やカビの予防になります。

定期的なクリーニング

使っていなくてもホコリはたまります。専用ブラシやクロスで乾拭きし、汚れが気になる場合は専用クリーナーによる湿式クリーニングも有効です。また、定期的にクリーニングすることによって、カビなどの被害が大きくなる前に防ぐこともできます。

おすすめのレコード買取業者

レコード買取は専門業者に依頼しよう

レコード買取は専門業者に依頼しよう

レコードは、適切な保管と手入れによって長く楽しめるだけでなく、手放す際の査定にも好影響をもたらします。思い入れのあるレコードを手放すなら、価値を正確に評価できる専門業者へ依頼するのが安心です。専門知識のある業者なら、レコードの魅力を正しく理解したうえで査定してくれるため、満足のいく取引が期待できます。

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