玄関の鍵を自分で交換する方法を徹底解説

鍵のトラブル

賃貸住宅の入居時や、玄関のセキュリティを高めたいときには、自分で玄関の鍵を交換することを考えるかもしれません。自分で交換すれば、費用を安く抑えられる点は、大きなメリットです。この記事では、玄関の鍵を交換する手順とコツを解説します。鍵の型番の調べ方、鍵の種類と選び方、型番による詳しい交換方法、必要な道具や材料についても案内しているため、ぜひ参考にしてください。

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玄関の鍵の型番を調べる方法

玄関の鍵の型番を調べる方法

鍵の型番は、玄関ドアの側面に書かれています。まず、玄関ドアを開けましょう。鍵がある部分を確認し、玄関ドアの側面を見ると、使用している鍵メーカーや型番が書かれています。鍵の型番が書かれている部分は、玄関の側面のラッチ部分です。ラッチとは、玄関ドアの留め具で、玄関ドアの側面に飛び出ており、指で押すと凹む部分のことです。

玄関ドアの横に鍵の型番がない場合は、室内側のサムターン付近も探しましょう。サムターンとは、鍵を差し込み、回す部分のことです。

鍵の型番は、記号のみの場合や、記号と数字が組み合わされています。小さい表示のため普段の生活では気づきにくいものですが、鍵を交換する場合や、合鍵を作製する際に役立つ情報なので、必要に応じてメモしてください。

鍵の種類と選び方

鍵の種類と選び方

玄関ドアの鍵を取り替える際には、鍵の種類が一致している必要があります。種類によってサイズが異なるため、現在取り付けられている鍵の種類を確認しましょう。

鍵の種類には、以下のものがあります。

  • プッシュプル錠
  • サムラッチ錠
  • 引き違い戸錠
  • シリンダー錠
  • 電気錠

プッシュプル錠・サムラッチ錠

ドアノブを押したり引いたりして開けるタイプは、プッシュプル錠です。ノブを回す必要がないため力が弱い方や、荷物や子どもを抱えたまま開閉できるメリットがあります。

プッシュプル錠と似たタイプに、サムラッチ錠があります。親指でレバーを下げることでドアを開閉する仕組みです。

プッシュプル錠とサムラッチ錠どちらも、ドアノブとシリンダーが独立しています。そのため、鍵を交換する際は、シリンダーのみの交換で大丈夫です。ドアノブの下などにシリンダーが付けられており、鍵穴が2つあるタイプもあります。

引き違い戸錠

玄関扉が左右にスライドするドアです。左右の扉が交わる中心や左右に鍵が付けられており、他のドアと比べて防犯性が劣ります。鍵部分がネジで留まっているので、サイズが同じ鍵と交換できます。

シリンダー錠

鍵穴に鍵を差し込んで回すタイプです。一般住宅で広く使われているタイプで、シリンダーごと交換できます。

電気錠

カードやスマートフォンをかざすか、暗証番号を入力して開閉するタイプです。鍵穴がないためピッキング対策に優れていますが、電子トラブルには注意が必要です。電気工事や配線工事が必要なため、自分で交換するのは難しくなります。

交換に必要な道具と材料

交換に必要な道具と材料

鍵を新しいものに交換する際は、以下の道具と材料を準備しましょう。

  • 購入したシリンダー
  • プラス・マイナスのドライバー

シリンダーは、5,000円~30,000円程度で購入できます。安価なものは数千円で購入できますが、ピッキングに弱く、防犯性が低い場合があります。鍵を入れて回すシリンダーは、高くても15,000円程度なので、求める防犯性に合わせて適切なものを選びましょう。

電子錠の部品は30,000円からで、値段が高くなります。自分で交換できない場合は工事を依頼することになるため、別途工事費が必要です。

シリンダーは玄関ドアに固定されています。ネジを外す際には、プラスやマイナスドライバーが必要になるため、準備しましょう。マイナスドライバーは、壁内部のピンを外す場合にも使います。ピンが抜けない場合は、ペンチで挟んで抜けるので、必要に応じて準備してください。

どの工具や材料も、ホームセンターで購入可能です。品揃えの良い大型のホームセンターに行くと、さまざまな種類の鍵やサイズが売られているので、適したものを選びやすくなります。近くのお店で見つからない場合は、ネット通販を活用するのもおすすめです。

鍵交換の手順

鍵交換の手順

鍵の型によって交換手順が異なるため、事前に確認しましょう。シリンダー購入時のパッケージに、交換方法が記載されている場合もあります。

LA型

2本のシリンダー固定ビスを使うタイプです。玄関ドア横にある鍵箱を留めているネジを外します。ネジが外れたらフロントカバーが外れるので、シリンダーを固定しているビスを外します。固定ビスを外すと鍵箱が取れるので、購入したシリンダーに交換したら元に戻します。

BH型

1本のシリンダー固定ビスを使うタイプです。鍵穴に鍵を入れてから、鍵を閉めたまま作業しましょう。玄関ドア横側から、鍵箱を留めているネジを外します。フロントカバーが外れたら、シリンダー固定しているビスを外します。既存のシリンダーを回しながら取り外し、購入したシリンダーに鍵を入れ直し、元に戻しましょう。

PMK型

シリンダーを留め具で固定するタイプです。鍵箱の四か所にネジがあるので、外してください。ドアからシリンダーが一緒に外れるので、鍵箱からシリンダーを取り外します。鍵箱の内側からネジで留まっているので、ドライバーで外しましょう。新しいシリンダーに交換したら、元あった状態に戻します。

RA型

2枚のシリンダーを使って固定するタイプです。まずは、ドアレバーを固定しているネジを外します。続いて、鍵箱に留まっているネジを外しましょう。鍵箱ごとシリンダーが外れたら、内側から留まっているネジを外します。既存シリンダーを外し、購入したシリンダーに交換してから、元に戻します。

SWLSP型

2本のシリンダー固定ネジを使うタイプです。まずは、サムターンにネジがあるので、ドライバーで外しましょう。ネジを外すとシリンダーが取れるので、購入したシリンダーと交換し、元に戻します。

NDZ型

2本のシリンダー固定ネジを使うタイプです。プラスドライバーで鍵箱の四か所にあるネジを外します。2本のシリンダー固定ネジがあるので、ドライバーで外しましょう。ネジが外れたら、シリンダーを交換できるようになるので、購入シリンダーと交換し、元に戻します。

失敗しないための注意点

失敗しないための注意点

自分で鍵を交換する際には、以下の内容に注意が必要です。

鍵を間違えると交換できない

開封し使用したシリンダーは、防犯上の観点から、返品できません。安価ではないため、鍵の種類やサイズを確認してから購入しましょう。

ネジの紛失に注意する

パッケージに入っているネジは、必要な分しか入っていません。細かいパーツが多く紛失しやすいため、注意して作業しましょう。

ネジ山を潰さないよう注意

長く使用されてきた鍵は、ネジが硬く閉まっており回らない場合があります。無理に回そうとするとネジ山が潰れて外れなくなるため、注意が必要です。市販の緩め剤を使うと、ネジが回ることがあります。

賃貸住宅は許可を得る

賃貸住宅では、鍵は大家さんの所有物です。退去時に原状回復が基本となるため、自分で鍵を交換する場合は、大家さんや管理会社の許可を得てください。

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自分で鍵交換が難しい場合は、鍵屋さんに依頼しましょう

自分で鍵交換が難しい場合は、鍵屋さんに依頼しましょう

鍵の交換は自分でできそうなイメージがあるかもしれませんが、意外と複雑な作業を伴います。特に、鍵の種類を間違えてしまう恐れがあるため、注意が必要です。

自分で鍵を交換する場合に不安を感じたら、無理せずに鍵屋さんに依頼しましょう。交換費用はかかりますが、鍵を間違える心配や、自分で外して戻せなくなるトラブルがないため、安心して鍵を交換できます。