着物買取の相場は?着物の種類別の買取相場と高く売るコツをご紹介

買取

着物を買取に出す際には、少しでも高く売りたいですよね。着物の買取価格は産地やブランド、保存状態やシーズンなどによって、価格が大きく変動するのが特徴です。ここでは着物の種類ごとの買取相場や、高く売るためのコツについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

高く買取されやすい着物は?

高く買取されやすい着物は?

着物の買取価格は、さまざまな要因によって左右されます。一般的に、高く買取されやすい着物には以下のような特徴があります。ポイント別にまとめましたのでチェックしましょう。

Point1

有名ブランドや著名な作家による作品は高価買取の対象となりやすいです。特に人間国宝や、伝統工芸品に指定されている着物は買取市場でも価値が高いとされます。

Point2

素材も重要な要素です。正絹100%で作られた着物は、ウールやポリエステルの着物と比べて高値がつきやすくなります。また、金糸や銀糸が使用されている着物も高く評価される傾向にあります。

Point3

着物の状態も買取価格に大きく影響します。新品同様、または未使用の状態であれば、高額査定が期待できます。 また、明治・大正・昭和初期などに生産されたアンティーク着物も、その希少性やデザイン性の高さから高値で取引されることがあります。

Point4

サイズも考慮される要素の一つです。サイズが大きめの着物は、より多くの人が着用できるため需要が高く、買取価格も上がりやすいです。

Point5

季節や需要も価格に影響します。成人式や卒業式などのシーズン前は需要が高まるため、買取価格が上昇する傾向にあります。

着物の種類別の買取相場

着物の種類別の買取相場

着物の買取相場は、着物の種類や状態によって大きく上下します。ここでは、着物の種類別の買取相場について解説します。

訪問着

訪問着は女性がフォーマルな場に出かける時の着物であり、買取市場でも需要が高いため10,000円から30,000円ほどで買取されるケースが多いです。

振袖

振袖は成人式などで着用される華やかな着物であり、安定した需要があるため買取相場は10,000円から40,000円ほどです。サイズが大きいものや有名作家の着物は高額で取引されることもあり、10万円を超えるケースも。

留袖

フォーマルな場に出席する際に着られる着物で、色留袖と黒留袖の二種類があります。買取相場は、色留袖が12,000円から20,000円、黒留袖が12,000円から40,000円ほどが一般的です。

浴衣

カジュアルな着物である浴衣は比較的安価で取引される傾向にあり、買取相場は500円から2,000円と控えめです。安価な素材であり、肌に直接触れる着物という点が需要の少なさにつながる要因となっています。

木綿着物

木綿着物の買取相場は500円から20,000円と幅広く、古い木綿着物は安価ですが、久留米絣などのブランド木綿は50,000円以上で取引されることもあります。

ウール、ポリエステルの着物

ウールやポリエステルの着物は500円から2,000円が相場です。正絹や木綿の着物に比べて安価な素材であるため買取金額も控えめですが、東レシルックなどの素材の着物は相場以上の金額になることもあります。

有名産地の着物の買取相場

有名産地の着物の買取相場

着物は産地や製法によって、買取市場での評価が大きく異なります。特に、有名産地の着物は高く評価されており、買取相場も比較的高額になる傾向があります。ここでは、代表的な4つの産地の着物について買取相場の一例を紹介します。

京友禅

京都の伝統的な染め技法である京友禅は、華やかさと繊細な美しさで知られています。優れた京友禅の作品ともなれば、30万円前後の高値がつくことも。買取価格は、保存状態の良さや模様の美しさ、作家の名声などによって左右されます。

加賀友禅

石川県の伝統的な着物である加賀友禅は、独特の色彩と写実的な模様が特徴です。高級なものになると買取相場は18万円前後になることもあります。色使いの豊かさや模様の精緻さ、保存状態などで価格が変動します。

大島紬

鹿児島県の奄美大島で生産される大島紬は、独特の風合いや緻密な染めと織りの技法が評価されています。買取相場は30,000円ほどから始まり、優れた作品では30万円から55万円ほどに達することもあります。

西陣織

京都の西陣地区で生産される西陣織は、高度な織技術と豪華な意匠で知られています。買取相場は作品によって大きく異なりますが、高級品では10万円ほどの価格がつくこともあります。有名織元の作品や、保存状態が良いものほど買取価格が上がるのが一般的です。

着物を高く売るコツ

着物を高く売るコツ

着物の買取価格を上げるには、いくつかの重要なポイントがあります。以下に、高価買取につながる主なコツを紹介します。

希少性の高さ

着物の買取価格は、ブランドや産地によって大きく左右されます。有名な作家による作品や、伝統的な産地で作られた着物は高く評価されやすく、例えば京友禅、加賀友禅、大島紬、西陣織といった伝統工芸品は高額の買取価格が期待できるでしょう。

保存状態の良さ

着物の状態は買取価格に直接影響します。シミ、汚れ、虫食いなどがない清潔な状態であることが重要で、適切な保管方法で丁寧に扱われた着物は高く評価されやすいです。

付属品が揃っている

着物に付属する証紙や落款は、その着物の産地、ブランド、真贋を証明する重要な要素です。そのため、これらが揃っていると買取価格が大幅に上がる可能性があります。また、付属の帯や小物などをセットで買取に出すことで、全体の買取価格を底上げできます。

買取に出すタイミング

成人式や卒業式、入学式のシーズン前など、着物の需要が高まる時期に売却するとより高い買取価格が期待できます。できれば、これらの行事の2〜3ヶ月前に買取に出すのが理想的です。また、1月も着物の需要が高まる時期だと覚えておくと良いでしょう。

着物買取業者の選び方

着物買取業者の選び方

着物を高く売るためには、適切な買取業者を選ぶことも重要となります。以下に、業者を選ぶ際のポイントについて解説するので、参考にしてみてください。

買取実績が豊富

まず、豊富な買取実績を持つ業者を選びましょう。経験豊富な業者は、着物の価値を適切に見極める能力があり、公平な査定が期待できます。公式ホームページなどで実績を公表している業者を探すのがおすすめです。

着物に詳しい査定員が在籍

専門知識を持つ査定員が在籍している業者であれば、適正価格での買取が期待できます。こちらも、ホームページなどで着物に精通した査定員がいることを公表している業者を探してみましょう。

手数料の有無

査定料や出張費用がかかる業者の場合、いくら買取価格が高くてもトータルで損をしてしまうことがあります。 無料サービスが充実した業者を選ぶことで、買取金額が手数料で相殺されるリスクを避けられるため、出張費用や査定料が無料の業者を探しましょう。

口コミ・評判の確認

他の利用者の経験談は、業者選びの際に重要な参考となります。インターネットで業者の口コミや評判を確認することで、サービスの質や信頼性を事前に把握しておきましょう。良い口コミだけでなく悪い口コミもチェックするのがポイントです。

おすすめの着物買取業者

着物買取まとめ

着物買取まとめ

着物の高価買取を実現するには、ブランドや産地を正しく把握できる査定員がいる買取業者に依頼するのが大切です。適切な保存状態となるよう管理に気を配り、証紙や落款、付属品などがあればセットで買取に出すのもおすすめです。さらに、需要の高まるシーズンを狙って業者に買取を依頼することで、より高価買取が期待しやすくなるでしょう。