鑑定書がないダイヤモンドは買取してもらえる?買取業者の選び方も解説

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ダイヤモンドの買取サービスを利用する際には、ダイヤモンドに付属している鑑定書の有無が、買取査定額に大きな影響を与えると言われています。そのため、鑑定書がない場合は買取を断られるのではないか、適正価格で買取ってもらえないのではないかと不安に思う方も少なくありません。本記事では、鑑定書のないダイヤモンドでも買取が可能なのか、また適正な価格で売却するための買取業者の選び方について、詳しく解説していきます。

ダイヤモンドの鑑定書とは

ダイヤモンドの鑑定書とは

ダイヤモンドを選ぶ際、鑑定書の有無はダイヤモンドの価値を判断する上で、重要な基準のひとつとなっています。鑑定書とは、専門機関によって評価されたダイヤモンドの品質を正式に証明する書類で、単なる付属資料ではありません。鑑定書は、ダイヤモンドの価値を客観的に保証する役割を果たしているのです。

鑑定書には、ダイヤモンドの品質を評価する「4C」と呼ばれる基準が記載されています。4Cは、カラット(Carat)、カラー(Color)、クラリティ(Clarity)、カット(Cut)の4つの頭文字から造られた造語です。

カラット(Carat)

ダイヤモンドの重量を示している値です。1カラットは0.2gと定められて、一般的に、カラット数が大きいほど希少価値が高くなっていきます。

カラー(Color)

ダイヤモンドの色を示しています。ダイヤモンドは、無色に近いほど評価が高くなっていて、D(無色)からZ(黄色がかった色)までの23段階で評価されています。

クラリティ(Clarity)

ダイヤモンドの透明度を示しています。ダイヤモンドは、内部の不純物や表面の傷の有無を評価し11段階で評価されていて、最も透明度が高いものがFLIFとされます。

カット(Cut)

カットの項目だけは、ダイヤモンドの素材ではなく、ダイヤモンドに施されている研磨技術が評価されています。この項目では、光の反射を最大限に引き出すカットが施されているかが評価されています。評価は「Excellent」、「Very」、「good」、「good」、「Fair」の5段階に分かれています。

似たような書類に「鑑別書」というものがありますが、宝石の種類や期限などを証明するもので、ダイヤモンド以外の宝石でも発行されます。ダイヤモンドの鑑別書とは、その石がダイヤモンドであることを証明する書類であり、ダイヤモンドの品質を保証するものではありませんので、混同しないよう注意してください。

ダイヤモンドの買取で鑑定書がなくても買取ってもらえる?

ダイヤモンドの買取で鑑定書がなくても買取ってもらえる?

ダイヤモンドを売却しようと考えたとき、鑑定書が手元にないことを不安に感じる方は多いかもしれませんが、実際には鑑定書がなくてもダイヤモンドの買取は不可能ではありません。その理由は大きく分けて2つあります。

鑑定士の存在

多くの買取業者には、宝石の専門知識を持つ鑑定士が在籍しています。鑑定士の方は、専用のダイヤモンド鑑定識別機器などを用いて、ダイヤモンドの品質を適切に評価できます。そのため鑑定書がなかったとしても、現物の状態をもとに正当な価格を提示することが可能なのです。鑑定書は参考資料として有効ではありますが、必須ではないということなのです。

需要の多さ

ダイヤモンドは、国内だけでなく世界的に人気があるため、貴金属市場での需要も安定しています。その需要の高さから、品質の高いダイヤモンドであれば、鑑定書の有無にかかわらず買取対象になるのです。

こういった理由から、鑑定書がない場合でも買取可能なお店も多いようです。

鑑定書がないダイヤモンドは宝石買取で価格が安くなる?

鑑定書がないダイヤモンドは宝石買取で価格が安くなる?

品質評価が難しくなる

ダイヤモンドの査定では4Cが基準となり評価されています。鑑定書には4Cの情報が明確に示されているため、査定も正確かつスムーズに進みます。しかし鑑定書がない場合には、買取業者が一から実物をもとに品質を判断しなければならなくなります。

知識や経験が豊富な鑑定士や、資格を持ったプロの鑑定士であれば、問題なく査定できるかもしれませんが、すべての買取店にこのような鑑定士がいるとは限りません。経験や知識が不足している鑑定士の査定では、正確な判断ができない、もしくは自信を持った判断ができないため、買取価格が抑えられる傾向があるのです。

再販時のリスクが高まる

鑑定書は、ダイヤモンドの品質を第三者が客観的に証明することのできる、信憑性の高い書類です。購入者が将来的に手放すことになったときに、鑑定書がないダイヤモンドは、次の購入者にとって品質への不安要素となり、売れ残る可能性が高くなりやすいと言ったリスクがあります。

買取業者にとっては、鑑定書がないことで売れ残るリスクや返品対応のリスクが高まるため、そのリスクを見込んで買取価格を設定する際に、鑑定書がある場合と比べて、低めに設定されやすいのです。

鑑定書付きのダイヤモンドと比べられる

中古市場では、鑑定書付きのダイヤモンドが数多く流通しています。そのため、ダイヤモンドを購入する人は、品質が保証された鑑定書付きのダイヤモンドを優先的に選ぶ傾向があります。

そのため、たとえ見た目や重さが同ランクであったとしても、鑑定書がないダイヤモンドは、需要が低くなります。その需要の差によって、買取価格にも違いが出てしまうのです。

ダイヤモンドの鑑定書がない場合の宝石買取業者の選び方

ダイヤモンドの鑑定書がない場合の宝石買取業者の選び方
Point1

鑑定士の在籍状況を確認する

鑑定書がないダイヤモンドを適正に評価してもらうには、優秀な鑑定士が在籍している業者を選ぶことが大切です。G.G資格やFGA資格を持っている鑑定士のいる店舗を選ぶようにしましょう。専門知識を持つ鑑定士であれば、鑑定書がない場合でもダイヤモンドの品質を正確に見極めることができます。公式サイトでプロフィールなどを確認するか、直接問い合わせて在籍状況を尋ねてみましょう。

Point2

鑑定設備の充実度

信頼できる買取業者は、専用の鑑定機器を用いた評価体制を整えています。ダイヤモンドのカラットの正確な計測、カラーやクラリティの判定には、適した設備が必要になります。設備が整っているほど、精度の高い査定が期待できますので、鑑定書がないというハンデを覆してくれます。

Point3

複数の業者で査定を受ける

鑑定書がないダイヤモンドは、業者ごとに査定額が異なります。そのため、1社だけでなく複数の買取業者に査定を依頼することが大切です。比較することによって相場感がつかめるだけでなく、最も納得できる条件で売却することが可能になります。

Point4

運営実績や口コミを確認する

実績のある業者は、これまでに多数のダイヤモンドを取り扱ってきた信頼の証とも言えます。創業年数や店舗数、これまでの取引件数などを参考にするとよいでしょう。また、利用者の口コミや評判も業者選びの重要な指標です。公式サイトやレビューサイトなどで評価を確認し、安心して取引できる業者を選ぶよう心がけましょう。

おすすめの宝石買取業者

鑑定書のないダイヤモンドの買取は信頼できる宝石買取業者に依頼しよう

鑑定書のないダイヤモンドの買取は信頼できる宝石買取業者に依頼しよう

鑑定書がないダイヤモンドでも買取は可能ですが、査定額に影響を与える可能性があります。適正な価格で売却するためには、豊富な実績を持ち、信頼できる鑑定士が在籍する買取業者を選ぶことが重要です。

査定基準や過去の買取実績を確認し、複数の業者に相談することで、より納得のいく価格での売却が可能になります。安心してダイヤモンドを手放すためにも、慎重に業者を選んでいきましょう。