古い毛皮を手放したいと考えたとき、まず気になるのは買取ってもらえるのかという点ではないでしょうか。たしかに、毛皮は経年劣化しやすいので、時間が経つほど価値が下がると思われるのは当然だと思います。しかし実際には、古い毛皮であっても状態や種類によっては、思いがけない高値がつくこともあります。本記事では、古い毛皮が売れる条件や、査定で高評価を得やすい毛皮の特徴について、わかりやすく解説していきます。古い毛皮の売却を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
古い毛皮でも売れる?

古い毛皮の売却を検討しているとき、最も気になる点は、買取ってもらえるのかどうかということです。これから紹介する条件に合った毛皮であれば、買取ってもらえる可能性は十分にあります。
状態の良い毛皮
年数が経過した毛皮でも、毛並みや裏地の状態が良ければ買取は十分可能です。見た目の美しさや保存状態が良ければ、高評価につながることもあります。
高級毛皮
セーブルやミンク、チンチラなどの高級毛皮は、希少価値が高いため、中古市場でも需要があります。特にブランド物やデザイン性の高いアイテムであれば、高価買取の可能性が広がります。
日頃から手入れされた毛皮
古い毛皮であっても、適切な保管や定期的な手入れがされている毛皮は、価値が大きく下がることがありませんので、古くても買取対象となります。黄ばみや傷みが見られなければ、年数に関わらず買取対象となるのです。
このように、古い毛皮であっても、市場価値があれば売却できます。特に高級毛皮やきちんと手入れが行き届いている毛皮などは、高額査定が期待できます。古いからといってあきらめず、まずは査定に出してみることをおすすめします。
買取されない毛皮の特徴

着なくなった毛皮を売ろうとしても、買取を断られてしまうケースは珍しくありません。ここでは、業者が買取を見送る可能性のある毛皮の特徴についてご紹介します。
コンディションに問題がある毛皮
毛皮は繊細な素材のため、状態が悪いと再販が難しいと判断され、買取を断られることがあります。たとえば、目立つ汚れやシミ、カビが発生している毛皮は、見た目だけでなく衛生面の問題からも敬遠されがちです。また、毛が抜けるなどして毛並みが悪くなっていたり、パサつきや変色が目立ったりしている毛皮なども、再販が困難なため断られてしまいます。さらに、タバコや香水などの強い臭いが染みついている毛皮は、簡単に臭いが取れないため、買取対象外とされる可能性が高くなります。
需要の低い毛皮
状態に問題がなくても、中古市場で需要が低い毛皮は、買取を見送られる場合があります。たとえば、大きくリフォームされている毛皮は、もとのブランドや品質が判別しにくく、デザインの好みも分かれるため評価が下がりがちです。また、ノーブランドの毛皮や、時代遅れのデザイン、装飾が過剰な毛皮も需要が限られています。さらに、本物の毛皮ではないフェイクファーやスエード素材の毛皮などは、そもそも買取対象としない業者も少なくありません。
毛皮を売却する際は、これらの特徴に該当しないかをあらかじめ確認しておくことが大切です。該当するからといって必ずしも買取不可になるとは限りませんが、査定額が下がったり、断られる可能性が高くなる点は押さえておきましょう。
古い毛皮はいつ売ればいい?

毛皮のコートを高く売却したいなら、秋がベストなタイミングです。特に10月以降は、冬物の準備を始める消費者が増えてきますので、毛皮市場の動きが活発になります。この毛皮需要に合わせ、買取業者も在庫確保のために買取を強化していきます。また、この時期は、毛皮の保管コストが抑えやすい時期でもあるため、買取を強化しているのです。
秋の毛皮需要の拡大に合わせ、多くの業者が買取強化キャンペーンを実施しています。キャンペーンを上手に活用することによって、より満足度の高い売却が実現できます。需要の高まりに合わせて、買取査定金額も高くなっている秋は、まさに毛皮を手放す絶好のチャンスといえるでしょう。
高価買取されている毛皮の特徴

毛皮を少しでも高く売りたいなら、査定で評価されやすいポイントを知っておくことが大切です。ここでは、買取価格が上がりやすい毛皮の特徴を紹介します。
希少性のある毛皮
希少な動物の毛皮や、特定地域でのみ手に入るBlackglamaなどは、高値がつきやすい傾向にあります。市場に出回る数が少ないため、価値が高く評価されます。
有名ブランドや生産者団体の毛皮
CHANELやFENDI、FOXEY、EMBAなど、有名ブランドの毛皮は人気が高く、高額査定が期待できます。また、SAGA MINKやSAGA FOXなどSAGAの名前が付けられている毛皮は、最高品質が保証されていますので、高額査定が期待できます。
保存状態の良い毛皮
毛抜けや汚れ、変色がない毛皮は、良好な保存状態と判断され、査定額がアップします。長期間保管する際も湿気や日焼けに注意することで毛皮本来の価値を保てます。
保証書や鑑定書がある
保証書や鑑定書がある毛皮は本物である証明となり、買取時の信頼性が高まります。特にブランド品では、こうした書類が価格を左右する重要な要素となります。
高価買取される毛皮には、これらの特長があります。お手持ちの毛皮が高価買取される可能性があるかどうか不安な場合は、買取業者に見てもらうことをおすすめします。
毛皮の高価買取のポイント

毛皮のコートを高価買取してもらうためには、いくつかのポイントがあります。これらを押さえておくことで、買取価格を高くすることができるでしょう。
毛皮を購入した際についていたタグや保証書、購入証明書、専用カバーなどの付属品は、査定額に影響を与えることがあります。 特に有名ブランドや信頼ある生産者団体の毛皮であれば、証明書類があることによって、本物であると証明できますので査定が有利になります。
毛皮はデリケートな素材です。保管中にホコリや汚れがついたり、毛が寝てしまったりすることがあります。買取前に軽くブラッシングを行い、ホコリを落としつつ、毛を起こしてください。それだけで、見た目の印象を大きく好転させることができます。
毛皮は経年による劣化が避けられないため、時間の経過とともに劣化していきます。また、どれだけ気を使って保管していたとしても、ファッションの流行、市場のニーズなど不確定要素の影響も大きいため、売却タイミングを逸してしまうと、買取査定額を大幅に下げることにつながります。もう着ないと判断したら、なるべく早く買取ってもらいましょう。
毛皮を高く売るためには、事前準備をしっかりと行いましょう。ほんの少しの工夫や手間で、買取査定金額が大きく変わってきますので、買取前の一手間を惜しまないでください。
古い毛皮は一度毛皮買取業者に査定してもらおう

古い毛皮でも、市場の需要とマッチしていれば、しっかりと買取ってもらえます。特に、高級毛皮やきちんと手入れが行き届いたものは、高額での買取が期待できます。毛皮の買取の可能性を高めるためには、毛皮の知識と実績の豊富な毛皮買取業者に査定を依頼してみてください。毛皮の価値を正確に把握した上で、中古市場の相場に合わせた適正な査定額を提示してくれるはずです。
