宝石と聞くとダイヤモンドを思い浮かべがちですが、実はほかにも高い価値を持つ宝石はたくさんあります。ルビー、サファイア、エメラルドをはじめ、希少価値の高いカラーストーンや真珠など、思わぬ宝石が意外な価格で売れることもあります。宝石を売る際に重要なのは、その価値を正しく見極めてもらうこと。専門的な知識を持つ査定士に評価を依頼し、適切な方法で売却することで、期待以上の価格がつくこともあります。ここでは、ダイヤ以外で注目すべき宝石の種類や売却時のポイントなどについて詳しくご紹介します。
ダイヤ以外に高く売れる宝石の種類

「これって売れるのかな?」と思うようなカラーストーンも、意外な高値がつくことも。ここでは、ダイヤ以外に注目したい宝石の種類やポイントを紹介していきます。
ルビー・サファイア・エメラルド
「三大貴石」と呼ばれるルビー、サファイア、エメラルドは、色石の中でも特に人気があります。ルビーは「ピジョンブラッド」と呼ばれる深い赤色、サファイアは「ロイヤルブルー」のものが特に人気です。エメラルドはコロンビア産で内包物が少ないものが特に価値が高いです。
真珠・珊瑚・翡翠
真珠は形が整っていて直径8mm以上、淡いピンク色の光沢があるものが好まれます。珊瑚は10mm以上の丸い形で、色が濃い赤のものが高く評価されます。翡翠は鮮やかな緑色で色ムラが少ないもの、とろみのある質感が人気です。
オパールやその他の希少石
ブラックオパールは、赤や緑など多彩な光を放つ「遊色効果」が鮮やかなものが注目されます。また、アレキサンドライトやパライバトルマリンといった希少なカラーストーンも、高額査定が期待できます。
ダイヤモンド以外にも、品質や希少性によって高値がつく宝石は数多く存在します。宝石の本当の価値を見逃さないためにも、気になるものがあれば専門知識を持つ査定士に相談するのがおすすめです。
ルビー・サファイア・エメラルドは高く売れる?

宝石の中でも特に人気が高いルビー・サファイア・エメラルド。「持っているけど、売れるのかな?」と気になっている方へ向けて、それぞれの特徴や評価のポイント、そして買取相場の傾向についてわかりやすく紹介していきます。
深い赤が魅力 ルビー
「宝石の女王」と呼ばれるルビーは、情熱的な赤色が特徴です。中でも「ピジョンブラッド」と呼ばれる、深く鮮やかな赤色のルビーは特に高く評価されます。ミャンマー産が有名で、希少性が高いため市場でも人気があります。また、多くのルビーは色を引き出すため加熱処理が施されていますが、天然のまま美しい色を持つ「非加熱ルビー」はさらに価値が高いとされています。ルビーの買取相場の目安は、1ctで10万円以上、2ctで30万円超え、さらに3ct以上では50万円〜100万円以上になるケースもあります。大粒で発色が良く、傷が少ないルビーほど高値が期待できます。
奥深い青色が人気 サファイア
サファイアは一般的に青色のイメージが強いですが、実はイエローやピンク、オレンジなど多彩なカラーバリエーションがあります。中でも「コーンフラワーブルー」や「ロイヤルブルー」と呼ばれる色合いのサファイアは高く評価されています。特に、カシミール産のサファイアは希少価値が高く、コレクターからの人気も根強いです。透明感があり、輝きがしっかりあるサファイアは査定額が高くなりやすく、さらに非加熱であるとプラス評価になります。サファイアの買取相場は、1ctで3万円前後、2ctなら10万円以上、3ct以上なら20万円〜50万円を超えることも珍しくありません。
鮮やかな緑が魅力 エメラルド
エメラルドは古代から多くの人々に愛され続けてきた宝石です。特にコロンビア産のエメラルドは質が高く、濃く鮮やかな緑色を持つものが高く評価されます。エメラルドは性質上、内包物が多い宝石ですが、透明度が高く、大きな傷がないものは査定でも高ポイントとなります。また、エメラルドは強度がそれほど高くないため、割れや欠けがないものほど高く買い取られます。オイル処理の有無やその程度も価格に影響します。エメラルドの買取相場は、1ctで5万円〜10万円、2ctで20万円以上、3ctで40万円〜60万円以上に。5ct以上の大粒エメラルドになると、数百万円単位で取引されることもあります。
ルビー・サファイア・エメラルドはいずれも人気と希少性を兼ね備えた宝石です。色の美しさ、透明度、大きさ、状態などによって、買取価格は大きく変わります。もしご自宅に使わず眠っている宝石があるなら、まずは無料査定に出してみるのがおすすめです。
宝石を高く売るためのポイント

せっかく手放すなら、宝石はできるだけ高く売りたいもの。ほんの少しの準備と業者選びで、想像以上の価格がつくこともあります。ここでは、満足のいく売却を目指すためのポイントをまとめます。
宝石の種類と品質を確認する
まずは自分の宝石が何かを知るところから始めましょう。鑑別書がある場合は、宝石の種類や処理の有無をチェック。査定時に正確な情報を伝えられると、適切な評価を受けやすくなります。
付属品をすべて揃える
鑑別書、保証書、箱など、関連するものはできるだけまとめて持参しましょう。特にブランドジュエリーの場合、付属品の有無が査定額に大きく影響します。
宝石をきれいな状態で持ち込む
柔らかい布で汚れを拭き取るだけでも、印象が大きく変わります。ただし、宝石によっては水や洗剤に弱いものもあるため、無理なクリーニングは避けましょう。
複数店舗で査定を受ける
一店舗だけで決めるのは避け、必ず複数の店舗で見積もりを取りましょう。比較することで、最高値を引き出せる可能性が高まります。
専門知識のある業者を選ぶ
宝石の価値を正しく見極めるには、豊富な知識と経験が欠かせません。査定士の資格や実績などを参考に、信頼できる業者を選びましょう。
宝石買取業者の選び方

大切な宝石を手放すなら、信頼できる業者に依頼したいですよね。高く、納得して売却するために、業者選びのポイントを押さえておきましょう。
専門資格を持つ査定士がいるか
宝石は貴金属やダイヤモンドと違い、明確な市場価格が存在しないため、豊富な知識を持った査定士が不可欠です。GIAやFGAなどの宝石鑑定資格を持つスタッフが在籍しているか、事前にホームページなどで確認しましょう。
貴金属の価格を公表しているか
土台部分の貴金属もしっかり査定してもらうには、金やプラチナの当日価格を明示している店舗がおすすめです。買取価格を事前に開示している業者なら、透明性が高く安心です。
目の前で査定を行うか
査定過程をすべて見せてくれる業者は、信頼度も高いです。重さや品質を一つ一つ確認し、内訳をきちんと説明してくれるかをチェックしましょう。裏でまとめて査定する店舗は注意が必要です。
査定方法が選べるか
最近はLINE査定やビデオ査定など、自宅にいながら簡単に見積もりできるサービスも増えています。忙しい方や複数店舗で比較したい場合は、こうした便利な方法を用意している業者を選ぶとスムーズです。
宝石買取は信頼できる業者を選ぼう

宝石を高く売るには、信頼できる業者を選ぶことが重要です。資格を持った査定士がいるお店で、貴金属の価格をきちんと公表しているような透明性のあるお店を選ぶと安心です。そして、鑑別書や付属品を揃えて、宝石をきれいな状態で持っていくと、より高く評価してもらいやすくなるでしょう。
何より、取引を焦らずじっくりと納得できる業者を選ぶことが大切です。いろいろなお店をチェックして、自分にとって納得できる業者を見つけましょう。