大切にしてきたピアノ、もう使わなくなったけれどどうやって手放せばいいのか悩んでいませんか?古いピアノでも、状態や取り扱い次第で意外と高く売れることもあります。この記事では、ピアノを手放す方法やできるだけ高く売るためのコツ、注意点を紹介します。
古いピアノはどうすればいい?

大切にしてきたピアノも、使わないまま年月が経つと、手放し方に悩むものです。売れるかどうかも分からず、処分するにもどうすればいいか迷ってしまいますよね。ここでは、古くなったピアノを手放す方法についてまとめます。
まずは買取を検討
古いピアノでも、保管状態がよければ買い取ってもらえることがあります。メーカーや型番、製造年、保証書や調律記録などを整理し、買取業者に問い合わせてみましょう。出張査定を依頼すれば、自宅でピアノの状態をチェックしてもらえるため手間もかかりません。
不用品回収サービスを利用する
故障や劣化などによって買取が難しい場合、専門の回収業者に依頼すれば、大型のピアノもスムーズに搬出してもらえます。費用は1万円から5万円ほどが目安です。
粗大ゴミとして出す
自治体の粗大ゴミ回収を利用する方法もあります。費用はだいたい2,000円程度と手ごろですが、回収日まで時間がかかったり、自分で指定の場所まで運ばなければならない点には注意が必要です。また、ピアノを粗大ゴミとして受け付けていない地域も多いため、事前の確認は必須です。
フリマアプリやネットオークションに出品する
「誰かに使ってほしい」という思いがあるなら、フリマアプリやオークションサイトに出してみるのも手です。希望価格で売れる可能性がありますが、買い手が現れるまで時間がかかることも。また、搬出や配送の手配も必要になるため、手間と時間に余裕がある場合に向いています。
寄付を考える
学校や福祉施設、音楽団体などにピアノを寄付する方法もあります。喜んで受け取ってもらえるケースもありますが、運搬や搬出作業にかかる費用は自己負担となることが多いです。数万円の費用が発生することもあるため、寄付先に条件をよく確認しておくと安心です。
古いピアノの買取はいくらになる?

ピアノは種類やメーカー、そして保存状態によって、買取価格に大きな差が出る楽器です。ここでは、ピアノのタイプごとの特徴や買取相場の目安、査定額に影響するポイントについて紹介します。
ピアノの種類と代表的メーカー
ピアノは、グランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノ、キーボードの4つに大きく分類できます。グランドピアノは迫力ある音と豊かな表現力が特長で、コンサートホールでも使用されます。アップライトピアノは家庭向けながら本格的な演奏が可能です。電子ピアノは多機能型で、キーボードは気軽に楽しめる楽器として人気です。代表メーカーには、世界的にも評価の高いヤマハ、日本を代表するカワイのほか、海外のスタインウェイ&サンズやベーゼンドルファーなどがあります。
買取相場の目安
ヤマハのグランドピアノでは、C3モデルで約65万円、G2Eで25万円程度。カワイでは、RX3が40万円前後の査定となることが多いです。アップライトピアノでは、ヤマハのU300が約20万円、カワイのKL704が15万円前後。電子ピアノはモデルによって差があり、例えばヤマハCLP-745Rなら約7万円、カワイCA701Aなら約9万円の相場です。
年式が新しいものほど高価査定が期待でき、古いピアノは修理費がかかるため、買取額が下がる傾向にあります。保管状態も重要で、外装の傷や内部パーツの劣化、湿度管理の有無が評価を左右します。
古いピアノは買取できないこともある?

使わなくなったピアノを手放そうと考えたとき、「古いから売れないのでは」と不安になることもあるでしょう。実際、状態によっては買取が難しい場合もあります。ここでは、買取不可となるピアノの特徴を紹介します。
音が出ないピアノ
鍵盤を押しても音が出ない、特定の音だけ響かないといったトラブルがあるピアノは、買取対象外になることが多いです。弦切れやハンマー不良、内部機構の故障が原因で修理に高額な費用がかかるため、再販売が難しくなります。電子ピアノでも、電源が入らない、音が出ないなどの不具合がある場合は査定が厳しくなります。
内部が劣化しているピアノ
湿気や経年劣化で内部の響板にひび割れが見られる場合、買取は難しくなります。響板は音質に直結する重要な部分であり、修復が困難な損傷があると査定額がつかないこともあります。また、ピンやアクションパーツの腐食・破損が進んでいる場合も同様です。
大きな外傷があるピアノ
目立つ傷や大きなへこみ、天板の割れがあると、見た目の印象が悪くなり買取対象から外れることがあります。特に室内のインテリアとしても重視されるため、外観のダメージは大きなマイナスポイントです。水害や火災でダメージを受けたピアノも、基本的には買取できないケースが多いでしょう。
古いピアノを高く買取してもらうポイント

古いピアノを手放す際、少しの工夫で買取価格を上げることができます。以下で、ピアノをより高く売るためのコツを見ていきましょう。
ピアノを売るとき、付属品が揃っていると査定額がアップします。ピアノ椅子や鍵盤カバー、調律記録などが揃っていると、「大切に使われていたんだな」と感じてもらいやすく、評価が高くなります。
ピアノは少し手をかけるだけで、ぐっと印象が変わります。外側を軽く拭いたり鍵盤を掃除したりすることで、買取額アップが期待できます。
ピアノの種類によって、最適な業者を選ぶことも大切です。高級なピアノは専門の買取業者に、アップライトピアノや電子ピアノは総合的な業者にお願いするのがポイント。口コミや評価を参考に、信頼できる業者を選ぶと安心です。
業者によって査定額は異なるので、複数の業者に見積もりを依頼して、比較することが大切です。一度に複数の業者に査定を依頼できるサービスを利用すると、手間をかけずに比較ができ、よりよい条件での買取が期待できます。
ピアノを買取に出す際の注意点

ピアノを買取に出す際は、業者の選定や費用面での確認が大切です。適切な業者選びをすることで、手間や不安を避け、スムーズに取引を進めることができます。以下のポイントを確認して、納得のいく買取を実現しましょう。
買取業者を選ぶ際には、その業者の過去の実績や評価をしっかり調べましょう。口コミや評判、業界内での評価をチェックすることで、信頼性を確認することができます。信頼できない業者や悪評が多い業者は避けた方が無難です。
ピアノの搬出が難しい場合、追加で「特殊搬出費」が発生することがあります。特に重いピアノや狭い場所での搬出には注意が必要です。業者によっては事前に現地確認を行い、追加費用がかかることもあるため、見積もり時に搬出に関する費用も確認しておきましょう。
ピアノ買取には、出張費やキャンセル料などの費用が発生することがあります。予想外の費用がかからないよう、契約前にすべての費用について明確に確認しましょう。事前に確認しておけば、後で驚くことなく安心して取引を進めることができます。
古いピアノの買取は楽器買取業者に相談してみよう

古いピアノを手放す際は、楽器買取業者に相談してみることをおすすめします。専門の業者なら、状態に応じた最適な査定をしてくれるため、安心して取引を進めることができます。少しの手間で、予想以上の買取価格がつくこともありますので、まずは無料の査定を試してみましょう。
